企画展 2F 駒井哲郎の世界 -黒と白の詩情

2002.12.7 [土] - 2003.1.13 [月]

少年時代から西洋の銅版画に親しみ、東京美術学校に学んだ駒井哲郎〈1920-1976〉は第1回サンパウロ・ビエンナーレに《束の間の幻影》を出品して受賞、銅版画家として国際舞台へのデビューを果たしました。ロートレアモンやリルケなどの詩を愛好し、音楽にも造詣が深かった彼は、詩人で美術評論家の瀧口修造を中心とする「実験工房」に参加、数々の意欲的な試みから、黒と白の銅版画の世界に、多彩で詩情に富んだイメージを刻みつづけ、多くの後進を育てました。
本展は、当館所蔵の駒井哲郎の作品100点によって、日本銅版画のパイオニア、駒井哲郎の制作と思索の跡を振り返るとともに、このコレクションのご寄贈者であり、昨年暮れに急逝された武田光司氏(株式会社ホダカ、マルキンコーポレーション社長)を偲ぶものです。

会期

2002.12.7 [土] - 2003.1.13 [月]

休館日

月曜日(ただし、12月23日、1月13日をのぞく)、12月24日、 年末年始(12月29日~1月3日)